人参きらい。 ピーマンきらい。 魚きらい。 肉きらい。 あれ、きらい。 これ、きらい。 そんなこと言ってると『もったいないばあさん』がくるよ！ 気持ちがこもった『もったいばあさん』の一言がとてもいいです。

戦争で命からがら、故郷を追われた家族がいました。 わずかなお金を持って、パンを買いに出掛けたお父さんが買ってきたものは大きな大きな世界地図でした。 おなかをすかせ、ひもじい生活の毎日の中でもその地図を見ていると、なぜか心も体も遠くへ飛んでいくみたいに思えるのでした。 ポーランド出身の作者ユリ・シュルヴィッツ自身の、幼い時を描いた自伝絵本です。 代表作「よあけ」「ゆき」などを生み出した世界的な絵本作家の根っこにある、素晴らしい世界地図だと思います。

金色に光ったたまごの殻をつけた、『たまごにいちゃん』は殻が割れないように、お父さんとお母さんに　守られていました。 お父さんとお母さんは光り輝く金の殻の『たまごにいちゃん』の将来をとても楽しみにしていました。 でもだんだん大きくなる『たまごにいちゃん』にとって金色の殻は小さすぎるようになってきました。 そしてついに・・・。 親の期待を一心に受けて育つ子どもたちは、ついつい過保護になりがちです。 のびのび自然体で子育てしたいですね。

うさぎさんがテーブルをつくりました。 テーブルを囲んでみんなとお話ができるようにと、丸いテーブルを作りました。 このテーブルをどこに置こうかと考えたうさぎさんは、みんなが集まるところに運ぼうと思いました。 うさぎさんは重いテーブルをひとりで運んでいました。 しばらくすると、なんだか荷物が軽くなったような気がしました。 どこまでもやさしいうさぎさんの思いやりや、動物の仲間達の絆や優しさを感じる絵本です。 絵のタッチも柔らかで、ほのぼのとした絵本です。

ビビはピンク色が大好きです。 ましてやピンクのきらきらしたものは、ほしくてほしくてしかたありません。 ある日、ショーウインドに飾られたピンクのきらきらのドレスを着た、可愛いお人形をみつけました。 ビビはほしくてしかたありません。 そこでビビはピンクの人形を買うための貯金を始めました。 家族の優しさが女の子ビビの心の成長を通して描かれています。 滑らかな紙の質感がピンクの色合いを強調していて、ピンク色が好きなビビの気持ちを表現させています。

日本のお菓子、和菓子は季節の移り変わりを色や形で表現しています。 四季折々の年中行事にちなんだお菓子などもその繊細な造りに感動してしまいます。 名前の由来や作り方など、日本の和菓子の奥深さを知ることができる絵本です。 もう　小さな秋を　感じる頃になりました。 秋色の和菓子を　味わってみてはいかがですか？