３月はお別れの季節です。
幼稚園や保育園の年長さんの子どもにとっても、卒園式が待っています。
大きくなって小学校1年生になるのはうれしいけれど、園のみんなとお別れするのは寂しいものです。
いっしょに歌ったり、遊んだりした園での生活は一生の宝のもです。

♪みんなともだち　ずっとずっと　ともだち　学校行っても　大人になっても　ずっとともだち・・・♪

絵のタッチもやさしく描かれていて、曲もついている、歌える絵本になっています。

雪の降る冬の森、巣の中では動物たちが眠っています。
あるとき動物たちはいっせいに目を覚ましました。
みんな鼻をくんくんさせながら・・・。

何の匂いなのかな？

みんなは匂いに誘われて走っていきます。
白と黒の描かれた絵本ですが春を表現した花の色が印象的です。

１台の自転車がやってきました。
自転車は僕に乗るように誘います。
そして自転車と僕の旅が始まります。
旅をする中で、いろいろなことを感じたり発見したりします。
不思議な自転車との、旅の体験が心をやさしくしてくれます。
柔らかな色使いで描かれた、旅立ちに贈りたい１冊です。

３月３日はおひなさま。
ともこちゃんは、自分でおひなさまを作ることにしました。
画用紙におひなさまの絵を書きました。
そして折り紙で着物を作ろうとしました。
そのとき風がびゅと吹いて、おひなさまが吹き飛ばされて、たんぽぽ野原まで飛んでいってしまいました。
おひなさまはどうなるのでしょうか？
動物たちと野原でお祝いするひなまつりはとても可愛くてステキです。

ふわふわパンに野菜をのせます。
ハムやチーズものせて、おいしいサンドイッチを作ります。
きめの細かいふわふわパン、みずみずしい新鮮な野菜
パリパリのセロリ　お日様をいっぱい浴びた真っ赤なトマト・・・。
出来上がったサンドイッチは、思わず手が出てしまいそうです。
おいしいサンドイッチ召し上がれ！！

さるが釣竿を担いで山から下りてきました。
海で魚を釣ろうと張り切っていました。

釣れたのは大きな大きなたこ！
たこは釣られてなるものかと糸を引っ張ります。
さるも竿を取られまいと引っ張ります。
さあ、さるとたこの引っ張り合いです。

すると山からうさぎが下りてきて加勢します。
海の中から鯛が現れてたこといっしょに引っ張ります。
山と海との合戦が始まります。

力いっぱい引っ張る魚や動物たちの表情がとてもユーモラスでことばもリズミカルです。

この春、福音館から刊行された「こどもコレクション２００９」１５冊の中の１冊です。
読者の皆さんの要望が多かった作品をハードカバーにして限定復刊したものです。
どれも力作揃いです。
１度、お手にとってごらんくださいませ。