水かけ合戦 ポランの夏休みには欠かせない名物行事。二組に分かれてそれぞれの陣地にしつらえてある貯水槽の水を掛け合う。ひたすら掛け合う。手にしているのはお風呂で使うプラスティックの容器。貯水槽の水はお風呂3つ分くらいだろうか。水着になったり裸になったりしないのがルール。ゲーム開始の笛が鳴ってから水が尽きて終わりの笛が鳴るまで10分足らず。子どもはずぶぬれ、あたりは水たまりだらけ。濡れるが勝ち、の爽快で痛快な屈託のない行事。濡れてもいいんだぞー、濡れるぞー、という開放感がいいのだろう。スッキリする。大人たちのグループにもおすすめ。
今年の夏も暑かった。暑かった、というにはまだ早いか。9月も10月も、暑い秋がしばらく続くのだろうから。台風10号もあり得ない動き方をした。これも温暖化の影響らしい。沖縄の住人によれば、沖縄の夏が暑いのはいつものことだが、暑さの質が何となくこれまでとちがう、らしい。異常気象とか環境問題とかの言葉が使われ始めたのは何年前だったろうか。異常気象、異常繁殖、異常発生・・・、様々な異常現象を今では地球温暖化という言い方でくくることができる。
夏の間は、こうして以上な高温や豪雨のために問題視されることも多いが、冬になると過ごしやすいと感じることが多いためかどうも軽視されがちになる。地球温暖化は惰性のついた重たい回転体といっしょで一旦動き出したら簡単には止まらない。本当に今すぐにでも何とかしなければならないのだが・・・、と、こんなことしか言えないのがもどかしい。とりあえずはひとりひとりができることをするしかない。
我々大人や年寄は、もっと過ごしやすかった夏を知っているのでどうしても比較してしまい、異常だ、おかしいと騒ぐが、子供たちはありのままの現実を受け容れる。それが子供に必要な心のありようであり特権でもある。大人にはないその特権を生かして元気に育ってもらえばいいのだが、ただ、今の地球が病んでいることは知識として知っておいてほしい。その上であらゆる技術を駆使して地球を救う方法を考え出してほしい。まずは戦争なんかで環境を悪化させている場合ではない、というところから。