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Jazzチェリスト 吉川よしひろ ライブ!!
4月20日、タプタプイベントスペースにて、吉川よしひろさんのライブが行われました。
吉川さんはニューヨーク在住のジャズチェリストです。
Jazz・ヒーリング音楽を融合させた幅広い音作りに独自の即興を交ぜてゆく斬新な“一人チェロ・パフォーマンス“奏法を日本全国・世界各地で展開しています。

吉川さんの公式サイトはこちらです。
まずは、映画音楽を2曲、「ローズ」と「ニューシネマパラダイスのテーマ」を演奏してくださいました。
会場は、吉川さんのチェロに聴き入っています。
吉川さんは、演奏中に自分の弾いた音をハードディスクにレコーディングし、それにまたアドリブを重ねていきます。どういう演奏になるかは、その場の空気次第なのだそうです。
吉川さんはいろんなコマーシャルの音楽も演奏しているのだそうです。
JR東海の「そうだ 京都、行こう。」というCMの「My Favorite Things」もその一つで、この日も演奏してくれました。
自作の曲も3曲演奏してくださいました。
「MEMORY OF GOSHEN」と言う曲は、吉川さんがアメリカで出会ったご婦人のことを想って作られた曲なのだそうです。そのご婦人はアメリカ人男性と結婚したのですが、ご主人に先立たれ、お一人で老人ホームにおられたそうです。日本から離れて50年間もアメリカに住まわれていたのだそうです。
そんなお話を聞いたあとの演奏でしたので、会場の皆さんも心にジーンと来てしまった様子です。
終演後、聞いた話なのですが、吉川さんの演奏はとても大変なのです。
左足はエフェクターのスイッチを踏んで、右足には鈴、そして両手はチェロの演奏に加え、民族楽器の演奏。体力も使うし、とても大変なのですが、演奏中は音にはいり込んでしまうので、大変であることを忘れてしまうのだそうです。
吉川さんの使用している、民族楽器。
童謡「うみ」ではレインスティックを、「ダニーボーイ」ではガムランという民族楽器を曲中に交えます。
また、曲によっては最後に「はあっ!」と叫ぶシーンもありました。
本当に独特な演奏なのです。
ホアキン・ロドリーゴのアランフェス協奏曲第2楽章やエリック・サティの「ジムノペティ第1番」などのクラシック作品も演奏してくださいました。
ただし、これらもやはり吉川さんにかかると普通には終わりません。
ライブ最後には、会場の明かりをすべて消して、「見上げてごらん夜空の星を」を演奏してくださいました。
アンコールでは、「アメージング・グレイス」など3曲を聴かせてくださいました。
吉川さんはこの「アメージング・グレイス」を2005年9月11日、ニューヨークで行われた追悼式典で、日本人として初めてワールド・トレイディング・センターの犠牲者に捧げて演奏したのだそうです。
終演後、片付けをしている吉川さんにお客さんが話しかけます。
お客さんはそれぞれの思いを吉川さんに向けて話し、吉川さんはそれに気軽に答えてくれます。
いつも大きな舞台で活躍されている方なのに、とても気さくなのです。
吉川さんに「よかったら、さわって音出してごらんよ。」と言ってもらい、民族楽器を手に音を出すお客さん達。とても楽しそうです。
終演後も会場は吉川さんのCDを求めるお客さんでいっぱいです。 サインにも気軽に応じる吉川さん。
すべてのお客さんに、吉川さんの方から話しかけているのが印象的でした。
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